修理費用　使用年数で考え方が違ってくると思いますが　ボイラーの耐用年数は１０年程と考えております。メーカーでも生産終了後１０年以上たちますと　部品供給がなくなってしまたということがあります。確かに１０年　１５年と実際に動いている機器も多く存在していると思いますが　すべてが本当に安全な状況に有るのか疑問を感じます。　定期的整備されている機器は、ほぼ問題ないとは思いますが殆どの場合故障が起きて修理依頼の形となります　実際現場のおじゃまして本体のフタを開け点検しますと配線が劣化していたり　少量の漏水があり他の部品までもが錆びているなど経年劣化による不良箇所が見受けられます。補修部品があったとしても修理費用が高額となる場合があります。まずは見積もりをもらい　新規に購入した場合と修理した場合の金額での判断になるかと思います。私でしたら７〜８年経った機器で１〜２万で治るようでしたら修理しても良いと思います。但し交換部品は故障部品のみですから　今後他の部品に異常が出て新たに修理代が発生となりますがその場合は自己責任となります。１０年経って修理代が５万以上の見積もりでしたら機器の更新を選ぶことが後悔しなくてすむかな。。とアドバイスします。補修部品供給がなくなってしまった場合は当然交換となります　技術的に改造が可能な場合もありますが弊社では一切の改造修理は致しません　燃焼機器は人命　財産を奪うこともある危険なものとの認識です。それ故にメーカー各社が知恵を絞りより安全な装置等の開発　制御の開発　ご使用者情報の管理をおこなっっています。

　ボイラー下部が濡れている原因として思い当たるのは灯油の漏れ　この場合は送油管の緩み　内部バーナーの部品よりの漏れが考えられ補修部品の供給がある限り修理可能です。　水が漏れている場合内部の機能部品からの漏れでしたら部品があれば修理可能です。ただし給湯器の外装下部がひどく錆びているのであれば器具内部の腐食が進んでいることが予想されます。　厄介なのは缶体から漏れていた場合　缶体が部品としてあれば修理可能ですが部品代が高額で６〜９万となってしまうこともあります。使用年数が１０年近い場合は交換となります。いずれにせよボイラーの下が濡れているというのは危険信号です。点検が必要です。

　通常のご使用で短い期間で缶体穴あきの場合　保証がその部分に限り延長または缶体部品代の減額処置がメーカーにより受けられる場合がありますのでご相談ください。寒冷地での凍結　井水使用　施工不良などが主原因の場合は、対象外となると思われます。

モクモクと黒い煙　燃え方も大きな音が出ている　石油給湯器の燃焼不良（一酸化炭素も多く出ています）が原因です。　家の壁や排気の吹き出し口又は煙突に、黒いスス痕があるようでしたら長期に渡り燃焼不良が発生していて徐々に徐々にですが缶体の熱交換部分にススが溜り閉塞してしまったと思われます。排気に抵抗があるためこのような状況になります。本体を全分解しての缶体熱交換部分の清掃作業が必要となります。以前はスス取り剤なるものがありススを燃やして詰まっていた抵抗が抜けたこともありましたが　弊社のお付き合いのあるメーカーでは使用を現在使用を推奨していないようです。当然燃焼不良をおこした原因部品の交換も同時に行いますが修理代はかなりの費用となります。 全分解しての作業ですから時間も費用もかかります。

　標高によっても燃焼不良が発生する場合もあります。（空気が薄いくなる）　最近の機器は標高に対して電気的な制御で燃焼条件を調整出来るものもありますが　旧タイプのものは送風機吸い込み口の開閉調整で吸入量を増やす等の調整が必要です。　過去には標高に対して全く調整ができないメーカーもありました。　標高８００ｍ以上は空気量に注意が必要です。（メーカーによっては１０００M以上は使用できません）　少し排気に黒い色がついているのも危険信号です。そんなときは早い時期に原因部品の調整や交換修理をすれば大事にならなくてすむでしょう。